2005年12月

コートを着たアフリカのお客さま

今日、ウチの会社に遠来のお客様が10名ほど来られました。どれくらい遠来かというと、ドえらい遠いアフリカ諸国から・・・。ガーナやマダガスカル、ナイジェリア、セネガル、ウガンダ、ザンビアといった、地図上その場所を正確に指し示す自信がないほど縁遠い国々から来られたお客さま達は、JICA国際協力機構さんが受け入れた各国キャリア官僚の視察団だそうで、母国の産業活性化のヒントを掴むため東京や京都の物作り系企業を訪問されて廻っているそうです。ウチへは京都市産業推進課さんのコーディネートでおこしになられたのでした。


約一時間ほどキーノート(パワポのアップル版)を使ってウチの会社のコアでもあるCG友禅の事例紹介などを行い、その後、質疑応答に応えるといういつもながらの講演ルーティンワークでしたが、アフリカの皆さんにも良くご理解いただいたようで一安心。講義内容はいたってシンプル、日本人には日本人に合うライフスタイルやデザインがあるはずで、必ずしも欧米のそれが最高ではないって事と、いちばん居心地の良いデザインコンテンツは自分たちの「伝統」の中にたくさん秘められているって事。それに日本のデザインは環境にやさしいスローデザインであり、京都は特にスローデザインを暮らしに取り込んだ最も進んだ街で、その京都から京都プロトコル(京都議定書)が発行されたことは意味深いんだ、的なことを事例を交えてお話させていただきました。

私は今まで分不相応ながら様々な国の方の前でお話させて頂く機会を頂いてきて今日思うこと。国によって反応が全然違うんですが、例えば、欧米メディア在日記者クラブでの講演では質疑応答で、テクニカルな分野より著作権など知財分野でのシリアスな質疑応答に終始しましたし、今回のアフリカ諸国の方々はむしろ私のオリジンでもある手描友禅の製造工程等に強い興味を示す傾向が見られ、それぞれの国や地域で経済の成り立ちや、立ち位置の違いを如実に表しているんやな〜やはりそうなんや〜と感じつつ、現実のアフリカ対欧米の関係やアジア対欧米の関係に照らしてみて、正直なところ複雑な気持ちにならざるを得ない一日でした。

追伸:今日の京都はかなりの冷え込みで、アフリカからのお客様にはかなりこたえたのでは。コートは自前で持ってはったんやろうか?日本で買わはった?ま、どうでもいいのですがアキバで買ったらしいデジカメは母国で使えても分厚いコートは要らんやろうな、と勝手な心配をしてしまいました。しかし、昨日今日の冷え込みで生まれて初めて雪を見、かつ触った方もおられたようで京都見聞録がアキバのデジカメと共にいい土産になっていれば良いのですが。
※写真の説明
左に写っているニット帽をかぶり頬杖をついた人は一見退屈そうですが、以外や質疑応答タイムでは一番多く発言されていました。