よくやったねっ!おめでとう!!

テレビ画面にアーティスティック・インプレッションの得点が表示された瞬間、画面の中の選手達も、チーム担当の靏久コーチも、そしてテレビを見ながら私も泣いてました。こんな感覚まったく初めてで、なんといって表現すればいいのか適当な言葉が見あたらないです。今回は自分も衣装デザイナーとしてささやかながらチームの一端に参加していたからなのでしょうか。じわっと涙が流れてきます。ずっと控えだった青木愛選手も8人の1人に抜擢され結果をだしてくれたのも嬉しかったです。(開会式でのプラカード行進に日本チームを代表として青木さんが抜擢されてたけど、それだけで終わらず、本番で泳いで銀までとってホントに良かったね!)

アテネ・オリンピックで立花美哉選手・武田美保選手のデュエット・フリールーティンとチームのテクニカルルーティンの衣装デザインを担当した時は、私自身、ナショナルチームクラスのデザインは初めてでしたし、試合の観戦も仕事として検証したり取り組む事でいっぱいいっぱいになり、とても泣いている場合ではありませんでした。選手が登場した瞬間から演技中はもちろん、採点結果が発表されるまで、本当にこのデザインで良かったんだろうか、他にもアイデアがあったかも・・・なんてナーバスになっていました。(競技が終わった瞬間、これで良かったんだと確信しました!)今回は前回の経験を活かし観戦中も少しだけ気持ちにゆとりがあったのかもしれません。

とにかく不肖私、スポーツを観て泣いたのは、覚えているだけでたぶん過去3回(現地1回、テレビ2回)。最初は1998年長野冬季オリンピックで、ジャンプラージヒル団体決勝の猛吹雪の会場でした。

全チームすべて飛び終わり、それまで3位だった日本チームが、最終ジャンパーの舟木選手のジャンプの結果を受け大逆転、電光掲示板の一番上に躍り出たJAPANの文字を見た瞬間。それまでに完全に選手と気持ちを同化させていた私は我を忘れてぼろぼろに泣きました。(のちに自ら立ち上げた会社の名称にJAPANを入れたのは、この時の気持ちが忘れられないため)

2回目は2005年の東京国際女子マラソンで高橋尚子選手が復活優勝した時。この時も前にミスした長い坂道でラストスパートを掛けた大勝負したところからグッと熱いものがこみあげはじめ、ゴールのテープを切った瞬間、またぼろぼろに泣きました。(後のコメントを聞いてさらに泣けた)そして今回。

そう、このブログを書きながら、過去2回流した涙と、今回の涙って、涙の質がすこし違うんじゃないかって気がしてきました。。。スキージャンプの原田選手やマラソンの高橋選手には、間違いなく自分自身をうつし込んでいました。ですから彼らにかける言葉は「ありがとう!」

今回はちがいます。そう、顔をくちゃくちゃにして泣き喜びしていた靏久コーチの目線だった気がします。「よくやったねっ、おめでとう!」たぶんこれなんです。

とにかく、初日のフリーコンビネーションが銀、2日目のソロが銅、3日目のデュエットが銅、そして今日のチームが銀と、すべての競技で選手達が好結果を残してくれホッとしています。衣装開発プロジェクトに招集されてから半年、今日のチームの銀獲得で気持ち的にもやっと終了させることができそうです。そんな安堵感も私の涙腺を緩めた犯人なのかもしれませんね。