日本の文化を輸出する方法

海外の人に日本を分かってもらおうとするなら、「そのままの日本」では伝わらない。これは、先月フランス・パリのインテリア系見本市「メゾン・エ・オブジェ展」に製品を出してみて感じた私の感想です。ドイツ・フランクフルトの「アンビエンテ展」に出たときも同じ印象。日本で評価が高いデザインでもヨーロッパ人に分かる文脈に意訳しないと、こちらの意図はまったくといっていいほど彼らには伝わりません。
例えば花の紋様をめぐって私の実体験をすこし紹介します。日本の紋のように贅肉をそぎ落とし究極に図案化された花紋様は、「人工的なデザインの美しさ」としてヨーロッパ人も受け入れやすいようです。が、紋ほど図案化されていない例えば琳派風の花紋様に対しては、デザインというよりも、そこに描かれた「具体的な花」を彼らは感じてしまい、私たちの友禅デザインを受容する事ができなかったのです。「僕たちはウメやサクラの絵を見てもちっとも季節も感じないし、心も動かされない」と。さらに「僕たちが季節を感じたり、家族を思い出すのはチューリップやパンジーだ」とも教えてくれました。絵が自然を表していることまでは気がついてくれたのはさすがヨーロッパ人。でも半分しか伝わってない。日本の野山に咲く花々をモティーフに作った絵(デザインや色)は、彼らの心に届きませんでした。

友禅のデザインに今も使われている琳派の画家達は絵を通して何を伝えたかったのか・・・。もしも琳派の画家達が当時ヨーロッパの地でヨーロッパ人顧客に対し絵を描いたら何をモティーフにしてどんな風に描いたのか。。。

今夜の情熱大陸はパリで鉄板焼日本料理店を開かれている相田康次さんのエピソード。
http://www.mbs.jp/jounetsu/2007/02_25.shtml
私がパリの見本市から戻りずっと考えていたことを「料理」ですでに実現している相田康次さん。私よりも5つも年下なのにスゴイ! 私なんかまだ京都でごちゃごちゃやってるんですからホントに尊敬します。
帰国後、対欧州戦法を私なりに仮定していたのですが相田さんの考え方や具体的なアプローチ方などをテレビで拝見し、やっぱりそうなんだ、と一人でほくそ笑む祐之亮でした。
次回パリに出張する事があれば相田さんのお店には必ず行ってみようと思います。できればカウンターでお話ししてみたいですね。