2007年6月

京都中、工房を撮って廻る。

今日は同志社ビジネススクール「伝統産業グローバル革新塾」のWEBページ素材の撮影のため、塾生の皆さんの中から、衣・食・住(飾)のカテゴリーから何軒かの工房さんに被写体としてご協力いただきました。ご協力くださいました工房の方々ありがとうございました。また、お仕事お邪魔して申し訳ありませんでした。
今日は僕自身も余裕がなく記録写真も取り忘れていて、この日記は写真なしです。
京版画、作陶、料理、友禅、それぞれ芯の部分で共通項があり、その表現手段として、それぞれの技術があるのだと・・・。
これは伝統工芸だけではなく、例えば近代的な工業やサービスの開発でさえ、ものづくりとしてとらえれば、世界が共通することだと感じます。この理念はオーバーシーズでも通用するのか?
僕の意見は、OK! 通用するです。
小さな京都、しかもある意味閉ざされた世界の伝統工芸を見て、それを確信しました。

講演+いろんな人とお会いする

昨日はなんだか密度の濃い一日でした。お昼過ぎからいつもお世話になっている元D社のOさんがお見えになり、工房見学の打ち合わせ。しばしキモノ復活談義に花が咲く。その後夕方らから僕の日記に何度も登場する同志社ビジネススクール伝統産業グローバル革新塾にて90分の講演を受け持たせていただく。

本来はこの日の講演のための講師として招聘されているのですが、学校側のご好意で他の講師の方々の講義も聴講させていただいています。(その講義風景は過去の日記にあり)いよいよ今回が本番なのですこしながら緊張・・・。


(↑影絵を実演しているのではありませんぞ)

タイトルは「文化+テクノロジー 友禅とCG友禅」。手描友禅を作るというノウハウやデザインコンテンツを現代の技術を使い、現代の価値に翻訳するという考え方や、和装業界以外へのアプローチなど、実体験に基づく経験談を交えお話させていただきました。次回、機会があれば、今僕が挑戦している海外の出展で得たノウハウ「ハズレない海外見本市出展方(まだ未完成ですが・・・)」や、「必ず記事になるフリーパブの法則」などもお話できればなんて考えています。

革新塾では一日2人の講師が講演するのですが、昨夜2人目の講師は、京都に本拠地を置かれるFVC社の川分社長。伝統工芸界からのIPOの可能性などをお話しいただきました。家業のため、いまいち腹を括りきれていない僕たち伝統産業系企業の担い手にとっていろんな意味で刺激になったと思います。

塾が終わり、その足で塾長先生ともう一つの集まりへ移動。
市内某所で行われたミーティングでは、今の京都の料理界をリードされてるエネルギッシュな一流(経営者)料理人の方々何人もとお会いし、また笑顔でお話ししていただき深夜だというのにテンションが上がりっぱなし。
この濃密な一日、帰宅後もしばらくは寝付くことが出来なかったのは言うまでもありません。揚げたて天ぷらとイタリアンワインも旨かった!

ニューヨークの仕事

ちょっと前に日記に書いたNYのセントラルパークで行われたJapan day @ central parkという文化イベントでのお仕事。NYから写真をいただきましたのでここで時間差報告です。
今回の仕事の内容はこのイベントで行われた京都出身のジャズピアニスト早間美紀さんのステージのバックドロップ(背景垂れ幕)をデザインすること。インターネットで何度もやりとりしながら、短時間で仕上げていった仕事です。写真はNYのプリントスタジオDuggalで試験刷りが上がったところ。早間さんの曲のタイトルに合わせて、左から”春夏秋冬”になっています。
実際には縦4メートル、横6メートルの大きさに仕上がります。これがNYのセントラルパークでお披露目されるのです。僕としての北米初仕事ですね。さて、当日の模様は
・・・写真がまだ無いので次回改めて日記に書くことにします。

友禅の教室

昨日は前日の日記通り、鳥取県教育センターさんにおいて、鳥取や島根の公立中高の美術の先生を対象に、僕の講義と父の講義と手描友禅染の教室を行いました。教育センターさんの建物は学校そのもの。僕が通ってた中学校や高校を思い出す懐かしい風景。

午前の講義は数多くある研修教室のひとつで行います。資料用のスライドもご用意いただいたプラズマディスプレーのおかげでキレイに表現でき大満足。いつもはプロジェクター&スクリーンですが、高価なプラズマは初めての経験。そしてもう一つの経験、それは生声で教室の後ろまで聞こえる声を出すこと。子供の頃から当たり前に聞いてきた先生の声ですが、これってかなり大声張り上げてくれていたんですね。いつもはマイクに頼りっぱなしですが、大声出すのもキモチがハイになって良いかもしれません。

僕に続いて、父からは友禅についての講義。現物の作品を使って友禅の制作にまつわるお話をさせていただきました。実物の友禅作品を実際に触れていただき、感じていただけたことと思います。


<大撮影大会の図>

そして午後からはこの日のメインイベントである手描友禅染袱紗を染める研修。この研修では、京都観光などで行われる偽物染体験ではなく、子供達にホンモノを伝えてもらうため、先生方には僕の父が工房で開いている友禅塾とほとんど同じ本格的な手描友禅染めを習っていただきました。


<色鉛筆を使って配色のシミュレーションを行います>

30分かけて各々色の設計が出来たところで、テーブル毎に直接父が染め方のデモンストレーションを行います。

<先生方に注目され父もすこし緊張気味で筆をはしらせます>

そして一通り筆使い等を見習ってもらったところでいよいよ染料を使った染め付けがスタート。

さすがは美術の先生方、筆の使い方はさすが!色の設計も美的センスもばっちりです。しかも、妥協無く作品作りに打ち込まれる姿勢には、京都から来た我々もただただ頭がさがります。それから2時間ばかりじっくりと時間をかけ腐心の傑作が完成!それぞれ個性豊かな作品が出来上がりました。

一旦回収した作品は染色の後加工を行い、縫製をほどこし2週間後くらいにはお手元にお届けとなります。この作品を使って、「これ先生が染めたホンモノの手描友禅だぞ!」と生徒達に自慢してください。

そんなこんなで朝からの友禅スペシャルデーも無事終了。鳥取県教育センターの皆様、研修に参加くださった先生方、また、今回ご担当下さいました廣坂さん、この研修を企画下さいました佐藤さん(秋の作品展頑張ってください!)、ありがとうございました。

京都に戻ってから、僕はその足で別件ミーティングに参加。我ながらタフな1日でした。

鳥取にて

クルマを4時間ばかり走らせて、今、鳥取に入りました。
とりあえず地元の海鮮が食べられる居酒屋で夕飯食べ、鳥取駅前Hニューオータニのインターネットブースからのアクセスしています。(本音では部屋から繋がるようにして欲しいですが、まあ、無料で繋がるだけありがたいですね。)

明日は鳥取県教育センターさんに招聘され、公立の中学や高校の美術の先生を相手に、京都の友禅等のお勉強会を一講座受け持つことになりました。朝一番の第一講義は僕のこれまで進めてきた伝統と現代技術の融合みたいなお話。その後、2講義目は僕の父がホンモノの友禅についてのレクチャーを担当します。そしていよいよ午後からは手描友禅染の実習を夕方まで行います。

この講義を通して、先生方には友禅とはなんぞやの端くれでも感じていただき、そして先生方が媒体となり鳥取の子供たちに、少しでも日本の伝統を還元できればと考えています。先生方、明日はじっくり楽しみ、そして感じてください。

激辛!すじカレーうどん

京都府庁前「やまびこ」に”すじカレーうどん”を食いに行く。半年に一回くらいのペースでしか行かないけど、ここの名物がこの「すじカレーうどん」。店の主人の趣味なのか、魚拓がいっぱい張られた店内はお世辞にもキレイとはいえないけど、旨いので許します。

すこし大きいめのウドン鉢にスリ切れ一杯に注ぎ込まれたカレー出汁(だし)の量にいつもならがら「これって最初から大盛りやん」とひとりツッコミ。赤い唐辛子が浮いた黄金色の海に割り箸を沈め、そしてうどんをまさぐる。みるみる間に箸先がターメリックに染まる。

出汁の量に対してうどん密度は薄く、箸先も軽やかだ。そして黄金色の手打ちのうどんに、じっくり煮込まれトロトロになった”すじ”を上手くカラメながらくすくい上げる。
ふぅーふぅーしていると香ばしい香りに刺激され、我慢ならず一気にじゅるじゅると!この時点でこいつが”カレーうどん”であることの警戒モードがOFFになっていることは言うまでもない。

そしてこのすじカレーうどん、とにかく辛い。
灼熱のこいつをズル〜とやることでストレスも吹っ飛ぶぞ!
体中の汗腺から大粒の汗が噴き出すぞ!
食後、我が衣類は飛び散ったカレー飛沫と汗で洗濯機直行とあいなります。
とにかく見た目は大盛りなれど、うどん玉は一玉なのでそれほど過剰なボリュームではない。むしろ、白飯(小)のオプションを選び、残ったカレー出汁&すじをすすりながら飯を食う事で2度、すじカレーを楽しむことができる。

箸袋にURLが記載されていたので調べてみると、けっこう立派なWEBサイトがありました。
http://www.suji-curry.com/

伝統産業グローバル革新塾[国際展開編]

革新塾の日記、一回さぼってました。
昨夜の講義と合わせて書くこととします。

前回の講義はレディースデイ。国際経済学者の浜矩子先生とアートプロデューサーの武智美保さんの講義。浜先生の講義はやさしいヨーロッパの地政学ともいうべき、ヨーロッパ各国のお国柄などを、ジョークを交えながらわかりやすいトーク。とくに長らくお住まいになっていたイギリスについては、ジェームスボンドを引き合いに、深い洞察に基づくイギリス人感を披露いただき、そもそも地政学に興味がある僕にとってそれも大変興味深いものでした。
また、アートプロデューサーの武智さんの講義では、先般巡られてきたロシアの現状もお話しくださいました。今、商売するならロシアかも。


昨夜の講義は、西陣の帯メーカー「細尾」の細尾昌生社長から、長年取り組まれている西陣織帯地の海外展開についてお話しくださいました。ご自身の体験談や、関係先のイタリアで老舗がどのように生き残ってきたかなど、学ぶべきことの多い生きた情報が山盛りの講義でした。


この日、2人目の講師は狂言役者の茂山あきらさん。能と狂言を例に出し、伝統芸能の生き残る方法論を実体験からご披露くださいました。また、海外での狂言会でのエピソードなど、文化を如何に海外に輸出するかなど大きな参考に。このお二人ともに300年以上続く家業の後継者。これをどう割り切っるかのクールさには頭がさがります。