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「狩野永徳展」を観る。


京都国立博物館で開催中の「狩野永徳展」に行って参りました。写真のようにエントランスは閑散としていたのですが、場内はそれなりの混みぐあい。昨日の時代祭の余波かもしれません。

今回のお目当ては、信長が謙信に贈ったとされる「国宝・洛中洛外絵図屏風(上杉本)」。地理的な関係が今とあまり変わらない桃山時代の京の町並みや、2500人描かれているという当時に暮らした町人や僧侶など人々の姿はさしずめ海洋堂のフィギャージオラマのようでもあります。

現代なら首都に憧れる人向けの東京観光マップか、山口晃さんの東京洛中洛外図ともいうべき「東京圖」シリーズってところでしょうか。440年前、謙信もこの絵を見ながら京の都に疑似トリップしていたと思うと鳥肌が立ちますね。

実はこの絵、今僕が住んでいるところが描かれているのです。それの実物を見てみたかったのが今回の鑑賞目的でした。以前、子供の夏休みの宿題として、住所の町名からその歴史をさかのぼる調査をしたのですが、結果、左隻の左下に「ふろや」と墨で書かれたところが、僕の自宅付近だと分かったのです。小川(こかわ)や一条通りの描かれた位置、お寺の名前が残る町名などと文献を参考に今の地理と照らし合わせると、当時かなりメジャーだったらしいスーパー銭湯「一条風呂」と僕の住まいがほぼ重なることが分かりました。 そういえば、うちの実家(会社)も地面を掘ったら焼けた瓦の層が出てきました。市の埋蔵物研究センターに問い合わせてみたら、たぶん「禁門の変」のだそうです。

とにかく、桃山時代のカリスマスーパー絵師、狩野永徳さんが描き、信長も、謙信も観たかもしれない「ふろや」、ハダカのおっちゃんたちが描かれていてイマイチかっこよくないけど、その姿が屏風にあったことがちょっと嬉しかったりして

永徳さんの時代の4世紀後、このふろやの跡地(たぶん)にできたちっちゃな家のユニットバスに浸かりながら、悠久の歴史へとトリップしてみたいと思います。

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