流氷のキモノ

明日21日に開催される
宇宙航空研究開発機構(JAXA)シンポジウムで
発表する「流氷のキモノ」が
本日20日付け読売新聞(関西版)の1面に掲載されました。
僕もなんだか変なポーズで添え物として写ってます。。。

このキモノ、なんとか衣桁がけできるまでに仕上がったのは取材が入る30分前。
あいかわらず時間的にスリリングな僕の仕事ぶりです

さて、このキモノですが、明日のJAXAシンポジウムの為、
ちょっとしたメッセージを込め試作した展示用スペシャルキモノなのです。

このキモノのコンセプトをちょっとだけご紹介・・・

江戸時代から続く友禅紋様には私たちの身の回りにあるお花や木、蝶々や鳥などの植物や生き物、また川や海、雲など自然現象をデザインに取り込んだものが多くあります。

つまり友禅紋様とは、自然と共生し自然を大切にする日本人が元来持つエコロジーなライフスタイルを象徴していると僕は考えています。
これを現代的に解釈したのが今回のキモノ。
伝統とか保守とかとは真逆の科学の翼と目でとらえたありのままの地球の姿をキモノに映すことで、分かりやすく自然環境と共生する=日本文化=伝統紋様という友禅紋様の意味を伝えることがひとつ。
また「人工衛星とキモノ!?」と見る人にちょっとした驚きと興味を持っていただくことで、僕たち日本人が古くから持つエコ感覚を現代の全地球に広げてみたいというのが二つめの狙いなのです。

デザイン的には、
北極圏から流れ出した墨色の流氷と雪に覆われたアラスカの地表の観測画像を、文字通り雪を表す伝統紋様の雪輪形の取り方としてトリミングし、伝統的なデザインとして取り込みました。見ようによっては地球にも、三日月にも見えるよう工夫をこらしました。
また裏地には紺碧色のグレートバリアリーフの珊瑚礁の観測画像を合わせることで、流氷の減少と南洋での海面上昇などの温暖化現象に対して意識をもってもらえるようキモノの表裏一体で表現しメッセージとしています。
(現状では、裏地が間に合っていない状態です・・・)

さてこのキモノの市販の可能性ですが・・・
評判がよければ作りたいと考えています。
実際に着用できる生産版では、この試作版のような絵羽(パネル)ではなく、
送り柄(リピート)の浴衣仕様にしてみたいですね。
今年の夏は、流氷柄の涼しい浴衣で祇園祭を楽しむのもいいかも。

さて、このJAXAさんとの取り組みは楽しくてしかたありません。
男のロマンでもある宇宙の仕事は子供の頃からの憧れですから。
実はこのキモノ始まりで、もっともっと素敵な企てを考えています。
この企ては実現できるかどうか分かりませんが、
実現できた暁にはまた日記で報告いたします。

長文最後までおつき合いくださいましてありがとうございました。

(東京本社版には21日朝刊に掲載されるかもしれません・・・
確実ではないですが)