「京友禅とお雛さま」始まりました。
3月3日から岡山県真庭市勝山の公営ギャラリー"勝山文化往来館ひしお"で「京友禅とお雛さま」が始まりました。この企画展は毎年勝山の街で開催される「勝山のお雛まつり」に併せて、勝山文化往来館ひしおが主催する、お雛まつりをテーマにした展覧会です。
今回、会場となるホールまるごとのディレクションを担当しました。お雛様ともゆかりが深い、京友禅で企画展の作品展示やメイン展示となるインスタレーションを制作しています。
"ひしお"は築100年以上も経った醤油蔵をリノベーションしたホールを中心にした勝山文化の発信基地。街道沿いにはなまこ壁が特徴の古い造り酒屋さんや醤油屋さんなどが立ち並ぶ、江戸時代当時の面影を残した風情ある街並みの城下町。「男はつらいよ」最後の作品のオープニングの舞台にもなっています。ご存知風天の寅さんが登場する有名なタイトルバックに使われていた!というのもトリビアですね。この勝山では、毎年3月3日から7日までの5日間、町内の町家に代々伝わる自慢のアンティーク雛人形がそれぞれの家の玄関先に陳列され、それを目当てに県内外から数万人の観光客が訪れます。
さて、この勝山のひな祭りと京友禅のコラボレーション企画展の初日はなんと雪景色!
前夜から降り積もった雪はホール入口の階段にもたぷり残っています。
副館長の高本さんがお客さんの足元が悪くならないよう丁寧に除雪してくれました。
ひしおスタッフ唯一の男子である高本副館長には力仕事を任せっぱなしで申し訳なかったです。
さて視点をホール内に移してみましょう。
今回、製作したメインの作品のタイトルは「ひないろ」。
お雛さまの十二単の襲をテーマに染めた反物を合計24反(12色×2)を、高さ6メートルを超える吹き抜け天井からつるし、ホールの空間を埋め尽くす作品としました。
正面の壁には私の父が染めた立雛の掛け軸と、パリの作品展にも出品した赤い青海波の振袖、それに勝山に伝わる雛人形を展示し、ひな祭りと京友禅のコラボ展の象徴としました。
吊り下げられた正絹生地の間から昭和初期頃?の五段飾り雛がのぞく。
ホールの1階と2階の壁面には父の染めた友禅額を展示しオーソドックスながら親しみやすい友禅染を表現しています。
2階の回廊から1階を見下ろすとまた違った楽しみ方ができます。
もちろん、作品の中を自由に歩き回ることもでき、
普段手にのる大きさの雛人形の色の世界に体全体が包まれる
不思議な感覚を得ることが出来る作品としました。
この「京友禅とお雛さま」展は3月13日(日)まで、
勝山文化交往来館ひしおで開催しています。
(入館料300円)
3月6日追記
読売新聞(地域版)に掲載いただきました。
WEB版 YOMIURI ONLINE ↓
2011年3月 5日 01:17 | カテゴリー: 展示会・イベント関連
