シンクロナイズドスイミング

世界水泳!シンクロ

とにかく原田早穂選手、銅メダルおめでとうございます。
スペインに上を行かれたのは少し悔しいですが、本当によくやりましたね。
今回の世界水泳ではソロTR(テクニカル・ルーティン)とデュエットFR(フリー・ルーティン)の二種目で着用される水着のデザインを私が担当しました。これまでの鈴木さんに代わり、今回は原田さんがソリストとしてデビューする舞台なのでよけいに緊張します。このソロTRの「禿げ山の一夜」では、大胆に肌が透けて見えるメッシュ素材を大きく取り入れ「生体」というか「生き物」感を出すように心がけています。海外勢に比べどちらかというと肌の露出は少なめなのが日本チームでしたが、今回は違い攻めますよ!http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070319-00000412-yom-spo

よくやったねっ!おめでとう!!

テレビ画面にアーティスティック・インプレッションの得点が表示された瞬間、画面の中の選手達も、チーム担当の靏久コーチも、そしてテレビを見ながら私も泣いてました。こんな感覚まったく初めてで、なんといって表現すればいいのか適当な言葉が見あたらないです。今回は自分も衣装デザイナーとしてささやかながらチームの一端に参加していたからなのでしょうか。じわっと涙が流れてきます。ずっと控えだった青木愛選手も8人の1人に抜擢され結果をだしてくれたのも嬉しかったです。(開会式でのプラカード行進に日本チームを代表として青木さんが抜擢されてたけど、それだけで終わらず、本番で泳いで銀までとってホントに良かったね!)

アテネ・オリンピックで立花美哉選手・武田美保選手のデュエット・フリールーティンとチームのテクニカルルーティンの衣装デザインを担当した時は、私自身、ナショナルチームクラスのデザインは初めてでしたし、試合の観戦も仕事として検証したり取り組む事でいっぱいいっぱいになり、とても泣いている場合ではありませんでした。選手が登場した瞬間から演技中はもちろん、採点結果が発表されるまで、本当にこのデザインで良かったんだろうか、他にもアイデアがあったかも・・・なんてナーバスになっていました。(競技が終わった瞬間、これで良かったんだと確信しました!)今回は前回の経験を活かし観戦中も少しだけ気持ちにゆとりがあったのかもしれません。

とにかく不肖私、スポーツを観て泣いたのは、覚えているだけでたぶん過去3回(現地1回、テレビ2回)。最初は1998年長野冬季オリンピックで、ジャンプラージヒル団体決勝の猛吹雪の会場でした。

全チームすべて飛び終わり、それまで3位だった日本チームが、最終ジャンパーの舟木選手のジャンプの結果を受け大逆転、電光掲示板の一番上に躍り出たJAPANの文字を見た瞬間。それまでに完全に選手と気持ちを同化させていた私は我を忘れてぼろぼろに泣きました。(のちに自ら立ち上げた会社の名称にJAPANを入れたのは、この時の気持ちが忘れられないため)

2回目は2005年の東京国際女子マラソンで高橋尚子選手が復活優勝した時。この時も前にミスした長い坂道でラストスパートを掛けた大勝負したところからグッと熱いものがこみあげはじめ、ゴールのテープを切った瞬間、またぼろぼろに泣きました。(後のコメントを聞いてさらに泣けた)そして今回。

そう、このブログを書きながら、過去2回流した涙と、今回の涙って、涙の質がすこし違うんじゃないかって気がしてきました。。。スキージャンプの原田選手やマラソンの高橋選手には、間違いなく自分自身をうつし込んでいました。ですから彼らにかける言葉は「ありがとう!」

今回はちがいます。そう、顔をくちゃくちゃにして泣き喜びしていた靏久コーチの目線だった気がします。「よくやったねっ、おめでとう!」たぶんこれなんです。

とにかく、初日のフリーコンビネーションが銀、2日目のソロが銅、3日目のデュエットが銅、そして今日のチームが銀と、すべての競技で選手達が好結果を残してくれホッとしています。衣装開発プロジェクトに招集されてから半年、今日のチームの銀獲得で気持ち的にもやっと終了させることができそうです。そんな安堵感も私の涙腺を緩めた犯人なのかもしれませんね。

デュエット、くやしぃーっ!

シンクロワールドカップも3日目。今日からは京都の自宅にてテレビ応援です。テレビの放送は実際には競技が終わってからの放送する録画なので、なんだかしらけそうですが、それはそれ、生では見られないんだから画面に向かって一所懸命応援しましょう。午前に行われたテクニカルルーティンの衣装は今回のプロジェクトでもご一緒させていただいているミズノの三宅デザイナーの作品です。さて、テクニカルルーティンは3位スタートでしたが、夕方からのフリールーティンで順位を上げることができるのか?いよいよ私がデザインを担当した衣装を身に纏って鈴木、原田両選手が登場です。

フリールーティンは、「カルミナ・ブラーナ」などがテーマ。代表チーム側からは宗教的なおどろおどろしさを表現して欲しいとのリクエストをいただきました。普通なら黒か褐色系になりそうなテーマですが、ここではあえてインパクトの強い墨のタッチを白地の上に大胆にV字に組んで全体のキーとしています。

さてテクニカルとフリーの合計点で決まる順位は・・・3位!ホームアドバンテージ効果で2位まであがれるかと考えていましたが、さすがはスペイン、きっちりこなしてきましたね。ここまでの競技はロシア、日本、スペインの3強がメダルを独占しています。明日のチームでもロシアの金は間違いないでしょうから、銀を我が日本チームがとるのか、スペインにしてやられるのか?いや、フリーコンビでも日本が勝ってますから、チームでもきっと銀が取れるでしょう!頑張れニッポン!!!
ちなみに明日のチーム戦での私の担当はテクニカルルーティンの衣装です。どんなデザインになるのかもご注目ください。

シンクロワールドカップ、ついに始まりました!(2日目)

昨日のフリーコンビネーションでは銀メダル(このメダル、なんとBaccaratに特注したティアドロップ型でっかいペンダントトップに大会シンボルマークの銀のミルククラウンのオーナメントをアレンジしたもの)を獲得する幸先いいスタートでしたし、今日のソロ演技の結果も期待するぞ!

このソロはテクニカル、フリー共に私がデザインを担当しましたので、朝から選手と同じくらいナーバスになってます。ん〜、どこにも逃げ場のない現場は怖いです。競技が始まってしまえば自分のコンセントレーションも最高レベルに上げて、座席の上から競技に参加しましょう。もうそれしかできませんから。頑張れ鈴木!!頑張れ俺!

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会場アナウンスで鈴木選手がコールされ、プールサイドに彼女の姿が見えると、向こう正面席に陣取った日本代表チームのみんなからの力一杯の声援に始まり、そして会場全体が割れんばかりの大歓声と拍手に包まれます。背筋をピンを伸ばし、これでもか!といわんばかりに胸を張り腕を振った鈴木選手の姿は、ソリストとして力強くりりしくもありました。また、反面、頑張れば頑張るほど健気さを感じさせるところが大和撫子なんだよなと、感動してしまいました。(私がオヤジ年齢になったせい?)

世界で勝つためには、肉食人種のように純粋に攻撃的でなければならないのかもしれません。でも、この日本人の純な健気さは失ってほしく無い気がします。
夕方からのフリールーティンを終え、最終結果は3位の銅メダル獲得!
おめでとう鈴木選手!

そういえば通路でバッタリ、元日本代表ヘッドコーチの井村雅代さんと、先代の日本のエースである立花美哉さんにお会いし、アテネ五輪で衣装制作を担当させてただいて以来、久しぶりにご挨拶させていただきました。井村さんからは労いのお言葉もいただき大感動です。
会場から帰りがけには再び立花さんとお会いし、「お疲れさまでした!」と一声掛けていただいて、私もやっとスイッチOFFにすることができました。
ありがとうございました、立花さん。
とりあえず京都に帰ります。

シンクロワールドカップ、ついに始まりました!

横浜国際プール、行ってきました!
朝7時過ぎののぞみで京都を発ち、会場には予定通り10時前に到着。肌寒い小雨の中、小走りでシャトルバスから会場へ。座席はミズノさんから大会事務局扱いで手配いただいたチケットだったのでプールのほぼ中央の特等席!ありがとうございました。ホントのど真ん中はテレビカメラとタレントの稲垣吾郎が陣取る放送ブースになっていて、私はその脇あたりの位置に座る。(稲垣吾郎から5メートルくらいの距離。ファンにとってはたまらないんでしょうが私は興味無いので豚に小判状態)大会関係者席だったためか、周囲は参加各国のユニフォームを着たスタッフや大会関係者ばかりのオフィシャルなゾーンで、国際大会の雰囲気が徐々に盛り上がってきます。

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(写真上)大会のポスターと競技が行われる横浜国際プール

初日はチーム・フリーコンビネーションという種目のみが行われます。フリーコンビネーションとは全員が同一の演技を合わせて行うのではなく、ソロのパートがあったり、デュエットのパートがあったり、チームのパートがあったり、またショー的な要素が最も強く演技時間も長い種目なので、ファン側にとっては一枚のチケットで何度でもおいしい「シンクロ盛り合わせ」的な種目なのです。初めてシンクロを見るって方には特にお勧めですね。

今回、私が横浜のプールに行った目的は日本チームの応援と衣装の現場検証がメイン。それに参加各国がどんな衣装を作ってきたかを見ること。海外勢で特に印象強かったのがやはりロシア(やぱり横綱ですかから・・・)トップ部に仮面を、そしてボトムにチェックをあしらったデザインは、あまり小技は使わず大胆にして、かつ丹念にバランスされロシアの自信と、私たちが世界標準なんだという信念を強く感じさせます。

おそらく有力国はすべてそうだと思うのですが、今回の日本代表チームの場合、衣装は選手一人毎に採寸し、厳密なフィッティング繰り返しオートクチュールで制作します。身長も体型も全く違うすべての選手を演技中に違和感なくシンクロさせるため、選手によってはデザインを微妙にアレンジしたりします。また身につけた時に出る微細なシワを調整したり、演技動作を妨げないように動きやすさ、さらには、すこしでも気分良く演技に集中できるような快適な着心地までも追求します。ミズノは大リーグのイチロー選手や松井秀喜選手のバットやグローブの制作でも職人技を発揮していますが、このシンクロ水着でも、さすがに一流メーカーの本領の発揮しどころってところですね。

さて、そして決勝の結果は、なんとスペインをおさえて銀メダルを獲得!
やったぜ、この流れを大会最終日までも持ち込もう!

シンクロワールドカップまであと3日!

シンクロの話題、続きです。
普通あまり機会が無いのが残念ですがシンクロって生で見たらマジでビビリます。何にビビるかって言うと、あの動きとスピード!これはとても人間業だとは思えません。どうやったら水中であれだけのスピードでバネのように弾けられるのか不思議です。
練習プールで鈴木絵美子選手のデモンストレーション演技を水しぶきが飛んでくる2メートルの至近距離か見せてもらったのですが、正直、ゾワーって鳥肌が立ってしまいました。

シンクロって主に女性のスポーツだから、美しさだとか優雅さだとかが強調されがちですが、これはまさにアスリートの世界観!並はずれに鍛え抜かれた肉体を持つ者のみが実現できる究極の美です。この肉体を作るためには一般人の2倍の量の食事を採るらしい。

そう、練習場所のJISS(国立スポーツ科学センター)の食堂にはアスリート食というのがあって、これが低脂肪高タンパクなメニューをなんと食べ放題!システム。ちなみに私も金子先生にご馳走していただきました。

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↑これがアスリートメニュー「パワーランチ」。単品をチョイスする方式です。

社員食堂等と同じ形式で、厨房のおばちゃんにメニューを注文しその場で盛りつけてもらいます。食べ放題なのでもちろんおかわりは自由だし、ジュースやコーヒーも飲み放題。私は意地汚く何度もおかわりを・・・と行きたかったのですが、歳も歳だし控えてさせていただきました。ホンモノのアスリートは食事管理もきっちり実行しているでしょうから、無計画にお腹いっぱいまで食べるってことはしないでしょうが、育ち盛りの男子選手などこのシステムがなければ食費だけでも大変そうですね。お味の方は、脂分控えめなのでグルメ的な味はないけれど、あっさりして、京都モンの私的にはそこそこおいしいお味でした。

○シンクロワールドカップ追加情報
大会当日は是非テレビにて日本チームの活躍や、祐之亮の水着を応援してください!
シンクロの競技日程はテレビ朝日のWEBサイトに詳しいです。
http://www.tv-asahi.co.jp/synchro/

・・・ちなみに私の水着が登場するのは・・・
ソロ・テクニカルルーティン 15日(金)午前
<テレビ朝日では15時〜と20時〜の2回放送>
ソロ・フリールーティン 15日(金)16時〜と18時〜
<テレビ朝日では15時〜の20時の2回放送>
デュエット・フリールーティン16日(土)16時〜と18時〜
<テレビ朝日では13時55分〜・と19時2回放送>
チーム・テクニカルルーティン17日(日)午前
<テレビ朝日では13時30分〜と19時2回放送>

シンクロワールドカップまであと5日!

ついにシンクロのワールドカップまであと数日。アテネ五輪に引き続き、不肖私、日本ナショナルチームの水着のデザインを手がけさせていただきました。担当したのは世界一の足技と呼ばれる日本の新エース、鈴木恵美子選のソロ・フリールーティーンとテクニカルルーティーンの2種目、それに鈴木恵美子選手と原田早穂選手が息を合わせるデュエットのフリールーティーン、それに8人の選手が一糸乱れぬ同調を見せるチームのテクニカルルーティーンの合計4種目。

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プロジェクトに招集されたのが真冬の2月。それから本蓮沼の国立スポーツ科学研究センター(五輪選手強化施設)のシンクロプールに片道4時間かけて幾度も通いました。プロジェクトスタートから大会まで開発には半年くらい掛かっている計算ですね。アテネ五輪プロジェクトより制作する水着の数が多かったのも理由の一つですが、私が描いたデザイン画の数は間違いなく今回の方が多いし、のべ打ち合わせ時間もかなりの時間だったと思います。世界大会に出る水着制作では、作る側も着る側も妥協は一切ありませんから、大会開催日ギリギリまでデザイン&試作を繰り返し、世界で1つだけの最高のものをつくりあげるんです。両者とも世界で勝つための真剣勝負だからここまで突き詰めるのは当たりまえといえば当たり前ですね。

さて、様々な苦難の末いよいよ晴れ舞台の開催日が迫ってきました。アテネ五輪は仕事の段取りがつかず自宅でのテレビ観戦になりましたが、今回は自国開催のワールドカップということで横浜まで応援に行ってきます!というか、どちらかというと現場確認の意味合いが強いですが・・・
実際の横浜国際プールで自分のデザインが設計通り選手を引き立たせているのか?本番の張りつめた空気の中、演技や音楽にうまく合っているか?等々々々々々々・・・・とっても気になります。プール毎にプール底面の色や天井の色、それに照明によって水の色が異なって見えますから、水着の色彩もかなり影響されてしまうんですね。同じ水泳でも競泳系のようにタイムを計測器で計るのではなく、あくまでも採点競技ですからジャッジの目にどんな風に映るのか、また、今回はホームアドバンテージがありますが、一般の観客を魅了できるか?が大切なんです。とにかく本番当日、選手が水着を身につけプールサイドに登場してくる瞬間が勝負!!楽しみでもあり、また、不安でもあり、ってのが今の心境です。
テレビでも放送するようなので選手の活躍と会わせて私の仕事もご覧頂ければ幸いです。