伝統産業グローバル革新塾

<音と染の融合 S・CORE>

IMG_4223.JPG

□音禅法要
2013年5月18日、快晴。
サヌカイトの打音と雲水さんの読経が紫野の空に抜けて行きました。

臨済宗のお寺として京都紫野の地に700年続く大徳寺の仏殿で行われた「音禅法要2013」。
東日本大震災と紀伊を襲った水害の犠牲者鎮魂のため、大徳寺管長様をはじめ山内塔頭の和尚様や僧堂の雲水さんからなる大徳寺派の僧侶の皆様の読経、それに熊野本宮大社から宮司様を招き大祓を行うなど、神仏合同の形で法要が行われました。

この法要のもう一つ大きな特徴、それは世界的な音楽家ツトム・ヤマシタ氏による「観・聞・香」など人の感性を介しての読経と音楽の融合です。
川邊はこの音禅法要2013にて、ツトム・ヤマシタ氏の衣装に用いる布と、楽器「サヌカイト」を飾る友禅のよる染布の製作を担当しました。
音禅法要FACEBOOK

□ツトム・ヤマシタ氏との出会い
ツトム・ヤマシタ氏と始めてお会いしたのは2012年の秋。
同志社大学の寒梅館の一室で、同学大学院の村山教授のお引き合わせにて実現し初対面でした。
高校生の頃からプログレッシブ・ロックなどを聴き、関連書籍を読みあさっていた私にとって世界のアートシーンでリスペクトされる日本人ミュージシャン、ツトム・ヤマシタ氏はヒーロー的な存在でした。それから30年が経ち氏に実際にお会いし、さらにプロジェクトでご一緒できるなんて!

□宇宙からのインスピレーション
事の発端は、JAXAと同志社大学が実施した宇宙実験「SPACE SAKURA(スペースサクラ)」でした。
この実験は、世界の宇宙機関で唯一日本のJAXAのみが実施している文化・人文社会分野での科学利用パイロットミッション(芸術利用)で、"無重力空間で友禅で染めた桜が舞う風景を3D動画で取得する"というもの。
JAXAウェブサイト
川邊はこの実験に企画者のひとりとして関わりました。そしてそのアウトリーチの一つとして実験で得られたインスピレーションを用い、禅や宇宙を哲学や芸術として表現される「音禅法要」やツトム・ヤマシタ氏と共同で、染めを開発することになったのです。

□無と有、禅と友禅
私は、今まで習得してきた「友禅」とは、表面上、文様を豪華に「プラス」する方向性をもったもので、無駄なものをそぎ落とす、色で例えるなら白と黒の「禅」とは真逆の性格をもっていると考えていました。(禅に傾倒していた故スティーブ・ジョブス氏が作った製品のほとんどが白か黒)ここが最大の矛盾点で、この音禅法要でのプロジェクトに、真逆の性質を持った友禅でどうやってアプローチできるのだろう、、、と悩み続けていました。
ある日、ツトム・ヤマシタ氏にこの件を相談したところ、「それでいい」と一言。・・・ますます分からなくなってきました。

□結合するための「素」
「禅」の本質までは遠く及ぶはずもありませんが、「音禅法要」で使う染布を製作する上で不可欠な考えとして私なりに導き出した答え、それは、不必要な飾りや鎧を省くことで、物事の本質とも言うべき「素」に近づき、新たな融合を得ることができる、でした。
そぎ落とす、素になる、数学でいう素因数分解に相当する考えを染めの中に持ち込む事にしました。
さて、加える方向性の友禅を素まで分解する事は可能なのでしょうか・・・

□無になる染
正確な染を行うには長年の経験や技術が必要です。我々友禅の業界の人間も長い時間をかけその技を磨いてきました。作品を作るにしても何をモティーフにするのかや、どのような構図にするかなど、作品の出来栄えに大きな影響があり、作家はそこに最大の腐心します。私はここの観念、すなわち「構図」「色」「テクニック」など、長年知識として身に着けてきた鎧である「作画意図」を思い切って捨てる染め方として、墨流し技法を応用した今回の「S・CORE(エスコア)」の染を考えつきました。水面に浮かせた色を、ツトム・ヤマシタ氏の奏でるサヌカイトの波動のみで動かし布に染着させるこの技法は、その染に関わった誰もが自分の作為を反映させる事はできません。全くの「無」により描き出される文様・・・「S・CORE(エスコア)」はまさに、人の作為を無視した、究極の抽象といえるかもしれません。

今後の「S・CORE(エスコア)」の展開にご期待ください。

FACEBOOKページ

<S・CORE(エスコア)>
サヌカイト音の波動による染。
サヌカイト、サウンド、ソニック、ソメ、スペース、サクラ、の頭文字の「S」と芯を意味する「CORE」を組み合わせた造語。
Score(楽譜)の意味も持つ。

DSC03930.jpg


宇宙で舞う花ふぶき

SpaceSakura04.jpg

数年前から取り組み,今年(2012年)2月2日に実施された「スペースサクラ」実験について,大学からの広報が終わり,新聞紙面に記事が掲載されましたのでご報告します。

読売新聞さん

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20120331-OYT8T00033.htm

Yahoo
ニュースさん(京都新聞さん)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120330-00000020-kyt-l26


JAXAさんKIBOウイークリーニュース(動画)

http://iss.jaxa.jp/library/video/spacenavi_wn120215.html

文化・人文社会科学利用パイロットミッション『「赤色」でつなぐ宇宙と伝統文化』?(7分12秒あたりからです)


??JAXAホームページの記事

http://iss.jaxa.jp/kiboexp/news/120206_spacesakura.html


京都きものサローネ開幕

IMG_6276.jpg

11月1日,準備を進めてきていた「京都きものサローネ」が開幕しました。私が同志社大学で研究させていただいてる「宇宙×京都」を具現化した作品展「宇宙ときもの」展を,この「京都きものサローネ」で展示しています。

「京都きものサローネ」
商談見本市:平成23年11月1日(火)・2日(水)
一般公開 :平成23年11月3日(祝)
      10時?20時(11/3は17時まで)
会場:京都産業会館3・4F(四条通烏丸西入)

IMG_6249.jpg

今回,正面見つけから会場に入って直ぐの18mもの壁面が展示スペース。
背景画は,地球の写真を全体に引き伸ばし友禅の帯が浮遊するイメージをデザインしました。

以下,「京都きものサローネ」に展示中の「宇宙ときもの」展から小作を紹介します。陸域観測衛星ALOS「だいち」が宇宙空間から撮影したアラスカ・スワード半島とそこから離岸する流氷を捉えた画像を,伝統的な雪輪取りという構図の着物柄として取り込んだ振袖です。着物一枚の画角が京都市ほどのスケールとなります。初めてこの流氷の画像を観た時,自然が創るモノトーンの流氷に心惹かれました,また流氷がひび割れ黒い海面が現れる様が,ちょうどロウケツ染のロウの割れように見えたことがこの作品作りのキッカケとなりました。八掛(裏地)にはグレートバリアーリーフのサンゴ礁の画像を施しています。きものでは,表の柄と裏の柄の組みあせのストーリー性を重んじる文化があります。ここでも,地球温暖化による海面上昇により南洋のサンゴ礁が死滅する危険性がある事など,環境問題をも提起するデザインとしました。上前の裾文様には雪輪を月に見立て,その月にむかって飛翔するうさぎの構図としています。
使用した生地はぽってり肉厚の丹後ちりめんの銀通し。全体にキラキラと光って氷の粒が輝いているような表現になりました。展示が終わったら上前の流水部分にでも,箔であしらいをいれてもいいかも。うさぎは京繍の白の糸で縫いつぶしが良いか,縁をコマでくくるかかでしょうか。

IMG_6245.jpg
(写真)アラスカ・スワード半島の流氷振袖

続きまして,上の振袖の浴衣バージョン。
振袖の図案をそのまま浴衣にするのでは面白くないですね。
そこでまずは可愛くするために,伝統的な雪の結晶柄を全体に散りばめました。デザインのテーマは「流氷振袖」と同じですから,この浴衣でも雪輪のモチーフを使いますが,こちらは雪輪自体を黒のシルエットでのぞかせてちょっと大人っぽい印象の図案としました。バックはもちろんロウケツ染めのような表情をみせるアラスカの流氷です。
振袖は「絵羽」と呼ばれる一枚の構図が全体の画面として構成されますが,浴衣は「送り」と呼ばれる繰り返し柄となります。テキスタイルデザインなら「リピート」と呼ばれます。この違いも図案を作る上で大きな制約となっていますが,浴衣らしい可愛さは,この送り柄からくるところも大きいのです。
さて真夏の衣装である浴衣に,真逆の季節柄の雪や氷をモチーフっておかしい?・・・そうなんです,暑い時期だからこそ,涼しい文様を身につけることで涼しさを感じようと,ちょっとした遊び心を入れてみました。仕立てもこの展示会用に振袖仕立てにしてみました。華やかですね。

IMG_6247.jpg
(写真)アラスカ・スワード半島の流氷と雪紋浴衣


最後にご紹介するのが,カーボンファイバー振袖です。
初めてこのカーボン素材を見た時,その「艶」に私は感動しまし,この素材できものを作りたい!と考えつづけていたのですが,この「宇宙ときもの」展をキッカケとしてついに実現しました。烏の濡羽色,あるいは濡髪に例えるのが良いのか・・・適当な言葉が見当たりませんが,この炭素が作り出す漆黒の艶感は,絹のそれとはまったく別次元の美しさがあります。全体のヌメ感はこれまでのテキスタイルでは本当に見たことがない作品となりました。
カーボンといえば皆さんも,ゴルフクラブのシャフトや自動車のパーツなどでご存知の方も多いかと思います。このほど就航したボーイング787にもカーボンが多く使われている事が報道されていたのは記憶に新しいですね。航空機の機体など宇宙航空産業の分野で欠くことのできないハイテク素材として,カーボンは今脚光を浴びています。
今回,この作品に利用したカーボンは飛行機に使ったりする素材と少し質感が違っています。最大の違いはそれは柔らかさです。通常のカーボンは樹脂で固められたガチガチの板状の素材ですが,この振袖は樹脂で固める前の繊維のままで生の糸のまま使用した,おそらく世界で初めての振袖なのです。(裏を取ってませんがこれを織れるのは世界で1社しかありませんので。。。)さて,ここから先は少し専門的になりますが,通常のカーボンはレピア織機と呼ばれる機械で織られる平織りの織物ですが,この振袖は西陣のジャガード織機で織られていいます。ということは,,,,織物に詳しい方なら容易に想像いただけるかと思いますが,このカーボンは平織りだけではなく,美しい織り文様を自在に織り込めるのです。この振袖では,独特のドレープ感を強調する織柄として,40センチの幅の山形斜文といわれる伝統文様で別織りしています。写真ではなかなか質感をお伝えできませんので是非,会場で直接ご覧になってください。ちょっとだけなら触ってもいいですよ(笑)
「京都きものサローネ」一般公開は11月3日のみとなりますのでご容赦ください。

IMG_6244.jpg
(写真)カーボンファイバー山形斜文振袖

つたえる展-伝統工芸の明日は見えるのか?

スクリーンショット(2011-02-19 16.15.08).png

現在取り組んでいるイベント・・・2つのイベントが同時に進んで

いて、もう大変すぎなのです。。。。

そのひとつ、私が講師として参加しています、同志社大BSの伝統

産業グローバル革新塾のイベントをご紹介します。

2009年秋パリで開催した「京都の赤」展、2010年春東京で

開催した「京都の赤」展東京、など京都の伝統工芸の明日を考えな

がら、色をテーマに展覧会を行って来ました。そして2011年の

春、京都に凱旋です。

完結編となる京都会場は世界遺産の清水寺さんの経堂。

普段は一般の方は入ることを許されない重文の会場での

公開セミナーとしての開催となりました。

私は、アートディレクションを担当したパリ「京都の赤」展につい

てお話させていただきます。


お時間ご都合つきましたら是非お越しください。
(上記WEBから聴講申請お願いいたします!)

御礼

「京都の赤展・東京」にお越し下さった皆様、

本当にありがとうございました。

会期中、レセプションの初日から雨、そして最終の日曜、月曜も雨という、

足下のお悪い中、250人を超える方々が京都の赤をご覧頂きました。

染め物の赤、織物の赤、焼き物の赤、版画の赤、、、、

京都にはこれほどまでに多種多彩な赤があったのか!と感激いただいた方も多数。

我々も感激しております。


近い将来、さらに発展した「京都の赤」をご覧いただくため、

新たに作品作りは頭の中で始まっています。


それらを形作る作業など、このブログで行って参ります。

乞うご期待下さい。


最後になりましたが、「京都の赤展」開催にご協力いただきました皆様、

本当にありがとうございます。

作品展、ついに最終日!

IMG_0271.jpg

IMG_0262.jpg

IMG_0242.jpg

「京都の赤展・東京」いよいよ最終日となります。

東京はあいにくの天気ですが、

まだご覧頂いていない方は是非会場にお越しいただき、

ホンマもんの京都の赤をご堪能ください。

気分だけでもパッと晴れる事と思います。


昨日も雨の中、沢山の方に会場まで足を運んでいただき、

本当にありがとうございました。

実は、モデルの冨永愛さんが会場にいらっしゃいました。

めちゃめちゃキレイで、カッコいい!

http://www.tominagaai.net/ 愛さんのオフィシャルサイト

キッカケはTwitter。

現在愛さんが日本の美しい文化を伝える為のネット上のプロジェクト

「縹Hanada」のブログに赤展の印象を語ってくださっています。

http://hanada-japan.sblo.jp/

愛さんも手描友禅を習われていて、現在息子さんの熨斗目を製作中とのこと。

日本の美、日本の文化への真摯な気持ちが伝わってきます。

「京都の赤展・東京」始まりました。

DSCF6461.jpg

昨日の19日から始まった「京都の赤展・東京」。

会場の代官山モンキーギャラリーでは、京友禅(布)、西陣織(糸)、清水焼(土)、木版画(木)など、様々な画材や色素で表現した凝縮した赤を「体感」していただけます。

会場は代官山モンキーギャラリー(渋谷区猿楽町12−8 2F)
会期は19日(水)〜24日(月)まで。
時間はすこし遅い目スタートの12:00〜20:00までやってます。
最終日だけは16時までです。ごめんなさい。

DSCF6472.jpg

私はパリでも出品した手描友禅染キモノと、プリントによるファブリッックパネルの新旧2つの友禅を出品しています。

・友禅ファブリックパネル
当家に伝わる友禅文様を30センチ角のパネルに仕立てたインテリアアイテム。日本の自然を愛でる文化の一つである友禅文様のほとんどが自然の草花や動物をモティーフとしています。この自然が大好きな日本人の心をモダンリビングに取り入れてみる提案です。近日中にWEBでお買い求めいただけるよう準備を進めています。

「京都の赤展」東京展まであと9日!

20100510nikkeimj.jpg


「京都の赤展」東京展まであと9日となりました!!!

また本日、日経MJ紙さんでも取り上げていただきました!!!

私、祐之亮は19日(水)と最終日24日(月)に会場におりますので、

ご高覧たまわれれば幸いです。

「京都の赤展」東京展が日経に紹介されました

%E6%97%A5%E7%B5%8C20100415.jpg

このブログでもひつこいくらい何度も書いている「京都の赤展」

昨秋パリでの第一弾に続くサーキット第二弾、

5月に開催予定の東京展について日経新聞に紹介いただきました!

とりあえずタイトルにある「友禅染」が僕の事です(笑)

この東京展でもパリ展に引き続き、

プーゼの渡邉さんがコンセプトとプロデュースを、

そして僕が展示プランニングと美術監督を担当しています。

このW(邊・邉)コンビと伝統工芸を変えるかもしれない塾生がつくる

コンテンポラリーでありながらクラシックな心をもった作品の数々をどうぞお楽しみに!


もちろん僕も出品します。

今秋、再びパリへ!

タイトルの通り、

今年の秋に開催した「京都の赤展」パリ展に引き続き

作品展第二弾をパリ14区セーヌ川左岸のモンパルナスの地において開催予定。

コンセプトのテーマは変わりますが時期は昨年と同じ11月の下旬頃。

現在、5月の「京都の赤展」東京展の展示プランやら作品作りの最終段階だが、

これが終わればすぐさまパリの準備を始めなければなるまい。

本年度はかなり忙しい一年になりそうだ。

「”Rouge” 京都の赤展」東京展のプレスリリース

rouge-flyerA40402-ura.jpg

本日、「”Rouge” 京都の赤展」東京展のプレスリリースを行いました。

「”Rouge” 京都の赤展」in TOKYOへ向けて

本日は夕方より「”Rouge” 京都の赤展」東京展のディスプレー案をまとめるべく、

帯屋の田村屋さんにて主の田村さん時代裂屋梵の松村さん、

それに私の3人にてミーティング。

なんとかディティールが見えて来た感じがする。

良い作品展になりそうだ。

京都の赤展(東京展)の会場プランニング

5月に開催予定の「京都の赤展」(東京展)は、昨秋パリで開催した作品展の凱旋展との位置づけだ。
代官山の会場は、パリの会場より二周りほど小さく天井も低い。
単に作品を展示するだけの飾り付けであればそれほど悩まずに済むのだが、会場全体で「京都の赤」を感じ体験してもらうため、ギャラリー空間を使ったインスタレーションとしているので、これが問題だ。さてどのように料理しよう。とりあえず9日、下見に行ってきます。

京都の赤展(東京展)日程決まる。

昨秋、パリで開催した京都の赤展(パリ展)に引き続き、
東京での作品展の日程が決定しましたのでお知らせします。

------------------------------------------------------------------------

「京都の赤展(東京展)」

と き:5月19日(水)〜24日(月)(開催時間は未定)

ところ:モンキーギャラリー(代官山・猿楽町)

------------------------------------------------------------------------

パリ展に引き続き、私が展示プランニングと、

インスタレーションのディレクションを担当。


皆さま、とりあえずこの日程にてブッキングのほどよろしくお願いいたします。

赤展の事もこのブログでどんどん更新しますのでどうぞお楽しみに!

謹賀新年

JSS%E5%B9%B4%E8%B3%802010.jpg


あけましておめでとうございます。


旧年中は格別のお引き立てを賜り

誠にありがとうございました。

本年も宜しくお願い申し上げます。


    平成22年元旦


        有限会社ジャパンスタイルシステム
               代表取締役  川邊 祐之亮

<写真>
ピカソやモディリアーニらが通ったパリ・モンパルナスの裏路地にある築100年のギャラリーにて昨秋の11月、同志社大・革新塾の大好きな仲間と「京都の赤」展という展覧会を開き、手描友禅染による拙作を発表することができました。石畳の路地から窓越しに眺める赤で染めた手描京友禅きもの。不思議とパリの空気に馴染んでいました。

? ROUGE ?, LES COULEURS DE KYOTO
Galerie Immanence/Paris France

WEBサイトできました。

2009-12-12.jpg

私が講師を務める同志社大学・伝統産業グローバル革新塾のプロジェクト、コンテンポラリー・クラシック・フローム・京都のWEBサイトがオープンしました。

http://www.c-c-f-kyoto.com/

作品展の様子が詳しく載っておりますので是非ご覧下さい。
今回のパリ展にて、私は会場のデザイン&アートディレクションを担当。さらに自らもアーティストの一人として参加。本作品展のテーマである「京都の赤」を、私のドメインである手描京友禅の「赤」で表現したコンセプト作品「東雲」と「茜雲」の2枚をパリの地ではじめて発表しています。

パリ展 雑録

SANY0011.jpg
<フローリストのミナさんのバン>

昨夜撤収した荷物を朝から運送会社に引き渡しの立ち会い。

9時に集荷の予定が、結局10時前まで待たされる事になる。

残りの空輸便分を今回パリ事務局として大車輪の活躍をしていただいた

アトリエLieu-ditのミナさんに預かってもらい、

まずはパリ日本文化会館へご挨拶にむかうことに。

%E3%83%94%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A3%201.jpg
<エッフェル塔の近くにあるパリ日本文化会館>


パリ日本文化会館はエッフェル塔のすぐそばにある立派な施設で、

日本文化の発信基地でもあります。


ランチを界隈のレストランで済ませ、午後2時ころから自由行動。

僕とT君とでメトロを使って凱旋門まで行き、

そこからシャンゼリゼをコンコルド広場まで歩いて

モネの睡蓮が360度のパノラマで鑑賞できる

オランジュリー美術館でしばし感動に浸る。


DVC00080.jpg


その後、皆と待ち合わせのオペラ座近辺に移動。

ここには噂のユニクロがありました!

どんどんと人が吸い込まれて行きます。

パリもご多分にもれず景気が良くないらしく、大ヒットなんだとか。

店員さんに聞いてみるとパリ限定品みたいなものもなく、

品揃えは日本と全く同じ。シルエットも同じ。

ということで何も買わず店を後にすることに。

DVC00002.jpg
<ユニクロのエントランス>

DVC00027.jpg
<ギャラリーラファイエットのクリスマスデコが施された天蓋空間>


しかし、歩きまくった今日一日。そうとうに足がパンパン。

明日は日本に向けて帰ります。

今から荷造り。ぷは〜。

パリ展 2日目〜撤収

昨日に引き続き会場は大にぎわい。

時折雨もぱらつく天気にもかかわらず、

我々の「京都の赤」を見るためわざわざ足を運んで頂き本当に感謝。


今回は、たった2日間(プレス発表を数えても3日間)の

短い会期でしてたが沢山の方々とお会いでき濃密な時間となりました。


全ての設営、撤収を自分たちの手でやる作品展も久しぶりで、

がっつし片付けさせていただきました。


そして午後10時、パリの街が大眺望となるモンパルナスタワー56Fの

レストランで打ち上げへ。


パノラマに延々と続くパリの街の灯りの中に浮かび上がる

クリスマスイルミネーションのエッフェル塔。

この時はじめて自分たちがパリに居るのだと

実感できた瞬間かもしれません。

DVC00073.jpg


今朝は日本に返送する大量なる荷物を運び出し、終了となる予定です。


さあ、次は東京。頑張ります。

パリ展 初日

poster.jpg


朝はゆっくり目に会場入りし、

会場内をうろうろ。

今日は夕方から招待客を招いてレセプションを行うっていうのに

無情の雨がしとしとと降り出す始末。

路地の石畳も濡れ、雰囲気は良いんだけどちょっと不便です。


この路地はモンパルナス駅すぐそばにあるんですが、

良く聞いてみるとパリ万博が終わった際、

各パビリオンの解体された部材を再利用して建てられた長屋なんだとのこと。

路地内は美術館やら建築家のアトリエ、画廊、それに今回お世話になった

佐伯美奈さんのお花屋さん、リューディーもあります。

建てられてから100年以上も経つこの長屋にはツタがびっしり。

この雰囲気はほんもんです。

tuta.jpg

私たちはその中のギャラリーイマノンスを借りきり、

京都の赤、を着物や帯、清水焼で表し展示しています。

昨日のプレスレセプションに参加くださった共同通信さんが

我々の記事を発信していただいていて、

日本のいくつかの新聞にも掲載されているようです。


http://sankei.jp.msn.com/world/europe/091128/erp0911280858004-n1.htm


そして本日の招待客向けレセプションでは、

京都からパリに出店された「枝魯枝魯」さんがケータリングを担当、

お酒は宝酒造さんが全て提供いただき、なんと鏡割りまで執り行い、

一応、僕も法被を着せてもらい「えいやー!」と参加。

日本総領事館から公使をお招きしたり、

ルーブル美術館からのゲストもあったりと、

かなりのVIPの方々にもご参集いただくなど、

オフィシャルな意味でもとても盛会となりました。

IMG_7443.jpg


僕は2枚のきものを出展しています。

一枚は青海波の振り袖。

青海波は普通、文字通り「青」で仕上げるのが普通なのですが、

この作品では朝日に染まる海を表現した「赤」の波です。

ゲストでお越しいただいたTOYOTAヨーロッパのCEOの方にも

赤の青海ははじめて見た!けど、こっちの人は普通の青海を知らないから、

このひねりは判らないかも、とコメントをいただいたり勉強になります!

やはりヨーロッパに長く暮らされてる日本人の方々のご意見はとても貴重です。

さて、2日目はどんな方と出会え、どんなお話がきけるのかとても楽しみです。

IMG_7365.jpg

パリ、いよいよ大詰め。

poster001.jpg

11月28〜29日の両日、
私が講師を務めさせていただいている同志社大大学院のプロジェクトにて、
パリ市内のエコールドパリそのご当地、モンパルナスの地で「京都の赤展」を開催します。

本日はその気合いを入れるためのミーティングを行いました。
これはとんでもない事になってきましたぞ。
後援には、京都市、京都商工会議所、パリ市商工会議所、在仏日本大使館など、かなりオフィシャルどころが名を連ねていただいています。
もう失敗はゆるされません。

パリ市内からもその名を聞けばちょっとビビるような方々も来て頂けるとの事。
私は作品展そのもののアートディレクターを担当させていただいておりますので、
ほとんどプレッシャーでどうにかなりそう、、、、。
ここは男子!で長男!踏ん張らせていただきます!

パリへ

同志社ビジネススクールの伝統産業グローバル革新塾では、
来月、パリのモンパルナスのギャラリーで
伝統工芸をベースにした作品の展覧会を行います。

2009-9-29.jpg
京都新聞2009年9月29日付夕刊より

ちなみに登場人物のご紹介、、、

左から、
現地で使うアクリル展示台を作っていただいた東邦工業ゴムの稲荷さん
今回のプロデューサー役で大車輪の活躍、プーゼの渡邊さん
時代裂で製作した和小物をパリで初お披露目、時代裂梵の松村さん
木版画の壁紙を欧州で展開するぞと意気込む竹笹堂の原田さん
そして本展覧会でアートディレクターを務める私、川邊
10月に祇園で米割烹を開店予定&結婚も!八代目儀平の橋本さん
脚と手だけ見えているのが清水焼作家の加藤さん
そして右端にちょっとだけ写っているのが塾長の村山教授

インターネット版
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009092900087&genre=G1&area=K00

準備も大詰め。
かなり忙しくなって大変です。
明日の朝、観梅館からパリへ向け第1便の荷物を出荷予定。
私はまだ作品が出来ていない、、、、どうしよう。。。

作品展、今秋パリにて開催します。

パリの作品展

今秋11月末頃、パリのモンパルナス付近にて作品展を行う事になりました。
同志社大学ビジネススクール伝統産業革新塾での企画です。作品展のプロデュースは株式会社フィールの渡邉社長と私が共同で担当します。京都のとあるものをテーマにパリとの接点を探る試みですが、現時点ではまだ構想しかなく、実際の展示作品もなにもありません。会場のデコレーションも企画段階でスケッチしかありませんが、パリで本物の京都を見せてきます。企画なり作品なりに進捗あればまたブログでご紹介します。

伝統産業グローバル革新塾、第三期始動セリ。

本日10月30日、私事川邊祐之亮も講師として招聘いただいている同志社大学大学院ビジネス研究科伝統産業グローバル革新塾の第三期プランが塾長の村山教授から塾生のみんなに発表されました。

第一期はサンフランシスコの見本市に塾生の作品や製品を出展し対アメリカマーケティングを行いましたが、第二期の充電期間を置き、第三期ではついにパリに攻め入ることになります!

ご縁というのは不思議な物で、革新塾にまつわる方々すべてがパリと繋がっていて、その糸を紡いでいくと、ターゲットが見えて来るわけです。

これ↓がその足がかりとなるパリ市内某所の隠れ家。(撮影:村山先生)


印象派の時代からアールデコの時代、それぞれに日本のアートに影響を受けてきたパリの人たちの血には、すでにジャポネスクが息づいていて、きっと私たちの生み出すものには響いてくれると確信しています。

私としても大好きなパリで一暴れできること、とても楽しみにしています。
このご縁をいただいた村山先生に大大大感謝!!!です。

製品展と終了式

kanbai01.jpg

昨日、みなさまのおかげをもちまして同志社ビジネススクール・伝統産業グローバル革新塾の塾生製品展を開催することができました。開催日程も1日のみの午前11時〜午後5時までと短い時間でしたが、おかげさまで600人を越えるお客様に来ていただくことが出来、予想以上の大盛況となりました。

kanbai02.jpg


塾生の皆さんが塾にて勉強した成果の「製品」を国内で初めて発表するこの「製品展」は、いわば革新塾の第一期生の卒業制作。和気藹々の雰囲気の中、今期塾最後のとりくみは塾生皆さんの良い思い出にもなったことと思います。

hana.jpg

そして夜からは西陣某所にある町家サロンにて終了式と打ち上げ。
去年の3月、皆さんに初めてお会いした面接試験からちょうど一年、塾生の皆さん全員に終了証書が授与されました(涙)

伝統産業グローバル革新塾の「革新」はもちろんイノベーションの意味ですが、講師で参加させていただいた僕にとって、そして塾に参加された塾生の皆さんにとっても、伝統産業を自らの事業の「核心」に据えることの「確信」に繋がった一年だったのではないかと思います。

平成20年3月8日、記念すべき第一期は終了しました。
しかしこれが新たな始まりでもあります。
塾長先生から始まった人の輪が、どんどん大きく広がっていく予感。
これからが楽しみです。

皆さん、ありがとうございました。
そしてこれからもよろしくお願いします。


同志社ビジネススクール・伝統産業グローバル革新塾
http://bs.doshisha.ac.jp/kakushin/

革新塾では第二期生を募集しています。
<募集要項>
http://bs.doshisha.ac.jp/modules/news1/article.php?storyid=48

サンフランシスコギフトショー始まりました。

c0008_01.jpg


・・・といっても、今回は品物だけでが渡米してはります(泣)。

このサンフランシスコギフトショーへは、
同志社ビジネススクール伝統産業グローバル革新塾
ミッションでアメリカ初出展になりました。

さきほど現地より写真レポをいただきましたので、
早速日記にアップさせていただきます。

今回の出展品は友禅柄をモダンにアレンジしたクッション。
(詳しくはこちら

今年はほぼ同日程でパリで行われているメゾン・エ・オブジェ展
(KYOTOプレミアム)への参加も見送りましたから
僕は京都でお留守番、、、。

実はこの時期、各得意先さまでの企画制作が繁忙期に入り、
長期に会社を留守できないシーズンのひとつなのです。
昨年は仕事の素材データをパワーブックのHDに詰め込み、
パリの安ホテルにて時差ボケを利用し明け方まで仕事→
ちょっと仮眠してシャワーを浴び、そのままメトロで見本市へ、
という耐久レースみたいな事を期間中やっていましたが、
さすがに寄る年波には勝てず・・・これがしんどい・・・

といってもやはり「Don't think. Feel!!」を
キャッチフレーズとしている祐之亮にとっては、
感覚が錆び付かないよう、
海外の展示会は思う存分体感しなくてはいけません。
来年は仕事をやりくりして絶対に現地復活を遂げると心に誓っております。
(お得意先さま、ごめんなさい。)

そんなこんなで、今回はリモート的な取り組みとなった
祐之亮デザインお初アメリカ上陸見本市ですが、
いかなる結果が待ち受けているか、楽しみでもあり、
またおもいっきり不安でもあり。

なんやかんや言っているまに、
サンフランシスコでは夜も明け、
まもなく初日の朝がはじまる時間です。
がんばってくれ!MY製品!

作品持ち寄り会

DSCF1617.jpg

私も講師の一人を務める同志社ビジネススクールの伝統産業グローバル革新塾塾生の皆さんが一年間伝統を革新すべく塾で学んだ結果を形に表した作品の持ち寄りかが先日同志社観梅館で行われました。

各社とも工夫を凝らした作品、いや製品をプレゼンテーション。来年早々サンフランシスコのギフトショーに出展し腕試しとあいなります。
会では、アメリカでどんな反応が出るのか、アメリカ人は伝統工芸が分かるのか?など熱いシミュレーション問答が繰り返されました。

この革新塾では、自社の伝統的な工芸品をどのように新しく生まれ変わらせるのか、をテーマとして、その活動の一環として海外の展示会へ出展、もう一度自分たちの製品を足下から見直してみよう、というのもねらいのひとつ。

当然アメリカでの販路開拓をもくろんではいるものの、その海外向けマーケティングやマーチャンダイジングの結果、国内向け製品にも当然影響が出てくるわけで、そんな意味でも革新には大変大切なミッションなのです。

さて、これら塾生の皆さんの製品と共に、私のクッションも、年明け早々にはFedexにて太平洋を渡ります。あ、その前に完成させなくては!

写真は京都新聞社の取材を塾生の皆さんが受けているシーン

SFギフトショー出展(プリント編)

クッションのプリントが出来てきました!
H染織のOさん、年末の短納期に応じてくださってありがとうございました。
写真を撮る余裕がなかったので今回は文のみですが、なかなか深い良い色を出していただけました。時間があればもっとブラッシュアップ出来たのかもしれませんが、この納期を考えれば本当に上出来です。

早速、クッションに仕立てていただく伏見の大東寝具工業さんへ持ち込み、社長の大東さんや職人さんと縫製の仕様について打ち合わせをします。大東さんの薦めで一手間掛かるけどデザインを活かす縫製方法にすることになりました。クッションといえど、いろんな縫い方があるんですね。さすがはプロ。

そして、またまた大東さんにも納期に無理をお願いしてしまいました。すみません。あとは、僕は胸をドキドキしながら出来上がりを待つのみです。
<完成編へつづく>

S・Fギフトショー出展(MD編)

なんと月日が流れるが早いことか。
新春早々S・Fギフトショー出展の為の
サンプルをシッピングしなければなりません。

そう、ご報告が遅くなりましたが、
来年1月26日〜29日に行われる
サンフランシスコ・国際ギフトフェアに
同志社革新塾から出展することになったのです。

しかし、まだサンプルは影も形もなく、さあ、どうする。

我が社のWEBショップでもご好評いただいているYUZENクロック。
こいつのSF遠征は既に決めているのですが。

・・・実は先日おみえになったライト婦人が、
工房に展示してあった手描友禅クッションをご覧になり、
アメリカ人はクッションをよく使うので
アメリカで商品化してみては?というグッドアドバイス。
その言葉に、私の制作情熱魂が点火されました。
よっしゃー!クッション作るぞ!

早速デザイン開始。
シッピングまでお正月を入れて半月しか有りません。
ほんまにできるのか?

柄はYUZENクロックとおそろい+αで行くことに決定。
プリント屋さんにも無理をお願いして、
なんとか年内にシングル巾を80センチだけ
サンプルプリントを染めてもらえることになりました。
まずは一安心。
これで50センチ角クッション2個を制作できます。

さて生地はどうする?
自分の好みで選ぶとブロードかキャンバスなどコットン系ですが、
日本製+輸出コストを考えると、あまり安い価格設定もできません。
またアメリカ=きらびやか、というか、
マリリンモンロー=サテンシルクみたいなステレオタイプなイメージ。
きもののイメージに合う、 値も通りやすいであろうシルクをチョイスしました。
工房にストックしてあったシングル巾の
シルクサテンのP下を活用することに。

IMG_2664.jpg
試しに手持ちのパンヤを包んでみました。
ううむ、ゴージャス。

朝まで掛かって、さっき、やっとこさデータが完成し、
プリント屋さんにお渡ししてきました。

444.jpg

(H染織のOさん、本当にたすかりました。
いつも無理を言ってすみません。)

今回は2つテイストの異なるデザインを提案、
どちらが好まれるのかを知るための工夫でもあります。

Oさんの手に委ねられたプリントが
私の手元に帰ってくるのがクリスマス。
プリントが出来れば、これまた無理を言って仕立てをお願いしている
大東寝具工業さんへバトンリレーです。

さあ、旨く色が出てくれればいいのですが。
プリント編へつづく

米スタンフォード大からの客人

IMG_2663.jpg

昨日は冷たい雨が降る中、米スタンフォード大から
経済史がご専門のライト教授ご夫妻が工房にみえました。

同志社BSの村山教授にエスコートいただき、
お昼過ぎから3時半ころまで、
CG友禅のプレゼンテーション、手描友禅の見学、
また、実際に奥様が手描友禅を体験されるなど、
短時間でしたが、伝統と革新を堪能いただきました。

IMG_2657.jpg

僕の仕事をご覧になって、
とにかく質問やアドバイスがどんどん飛び出すのがライト婦人。
この方、かなりアーティスティックです。

僕が使うデザイン技法は、マリメッコや
デンマークのロイヤルコペンハーゲンと同じですね、
と鋭い洞察で驚きました。そう、その通りです。

実はライト婦人はかなりデザインに対して憧憬が深いのです。
国を超えてアーティスティックな感性がある人との会話は
やはりとってもスリリングでおもしろいな、と感じた師走の一日でした。

で、肝心のライト教授はというと、
ニコニコしながらデジカメで奥様を撮影されていました。

IMG_2661.jpg

写真は手描友禅に挑戦中のライト婦人

京都中、工房を撮って廻る。

今日は同志社ビジネススクール「伝統産業グローバル革新塾」のWEBページ素材の撮影のため、塾生の皆さんの中から、衣・食・住(飾)のカテゴリーから何軒かの工房さんに被写体としてご協力いただきました。ご協力くださいました工房の方々ありがとうございました。また、お仕事お邪魔して申し訳ありませんでした。
今日は僕自身も余裕がなく記録写真も取り忘れていて、この日記は写真なしです。
京版画、作陶、料理、友禅、それぞれ芯の部分で共通項があり、その表現手段として、それぞれの技術があるのだと・・・。
これは伝統工芸だけではなく、例えば近代的な工業やサービスの開発でさえ、ものづくりとしてとらえれば、世界が共通することだと感じます。この理念はオーバーシーズでも通用するのか?
僕の意見は、OK! 通用するです。
小さな京都、しかもある意味閉ざされた世界の伝統工芸を見て、それを確信しました。

講演+いろんな人とお会いする

昨日はなんだか密度の濃い一日でした。お昼過ぎからいつもお世話になっている元D社のOさんがお見えになり、工房見学の打ち合わせ。しばしキモノ復活談義に花が咲く。その後夕方らから僕の日記に何度も登場する同志社ビジネススクール伝統産業グローバル革新塾にて90分の講演を受け持たせていただく。

本来はこの日の講演のための講師として招聘されているのですが、学校側のご好意で他の講師の方々の講義も聴講させていただいています。(その講義風景は過去の日記にあり)いよいよ今回が本番なのですこしながら緊張・・・。


(↑影絵を実演しているのではありませんぞ)

タイトルは「文化+テクノロジー 友禅とCG友禅」。手描友禅を作るというノウハウやデザインコンテンツを現代の技術を使い、現代の価値に翻訳するという考え方や、和装業界以外へのアプローチなど、実体験に基づく経験談を交えお話させていただきました。次回、機会があれば、今僕が挑戦している海外の出展で得たノウハウ「ハズレない海外見本市出展方(まだ未完成ですが・・・)」や、「必ず記事になるフリーパブの法則」などもお話できればなんて考えています。

革新塾では一日2人の講師が講演するのですが、昨夜2人目の講師は、京都に本拠地を置かれるFVC社の川分社長。伝統工芸界からのIPOの可能性などをお話しいただきました。家業のため、いまいち腹を括りきれていない僕たち伝統産業系企業の担い手にとっていろんな意味で刺激になったと思います。

塾が終わり、その足で塾長先生ともう一つの集まりへ移動。
市内某所で行われたミーティングでは、今の京都の料理界をリードされてるエネルギッシュな一流(経営者)料理人の方々何人もとお会いし、また笑顔でお話ししていただき深夜だというのにテンションが上がりっぱなし。
この濃密な一日、帰宅後もしばらくは寝付くことが出来なかったのは言うまでもありません。揚げたて天ぷらとイタリアンワインも旨かった!

伝統産業グローバル革新塾[国際展開編]

革新塾の日記、一回さぼってました。
昨夜の講義と合わせて書くこととします。

前回の講義はレディースデイ。国際経済学者の浜矩子先生とアートプロデューサーの武智美保さんの講義。浜先生の講義はやさしいヨーロッパの地政学ともいうべき、ヨーロッパ各国のお国柄などを、ジョークを交えながらわかりやすいトーク。とくに長らくお住まいになっていたイギリスについては、ジェームスボンドを引き合いに、深い洞察に基づくイギリス人感を披露いただき、そもそも地政学に興味がある僕にとってそれも大変興味深いものでした。
また、アートプロデューサーの武智さんの講義では、先般巡られてきたロシアの現状もお話しくださいました。今、商売するならロシアかも。


昨夜の講義は、西陣の帯メーカー「細尾」の細尾昌生社長から、長年取り組まれている西陣織帯地の海外展開についてお話しくださいました。ご自身の体験談や、関係先のイタリアで老舗がどのように生き残ってきたかなど、学ぶべきことの多い生きた情報が山盛りの講義でした。


この日、2人目の講師は狂言役者の茂山あきらさん。能と狂言を例に出し、伝統芸能の生き残る方法論を実体験からご披露くださいました。また、海外での狂言会でのエピソードなど、文化を如何に海外に輸出するかなど大きな参考に。このお二人ともに300年以上続く家業の後継者。これをどう割り切っるかのクールさには頭がさがります。

伝統産業グローバル革新塾[世界のマーケットとネット通販]

同志社ビジネススクール・伝統産業グローバル革新塾の第三回目の講義が4月26日(木)に行われました。今回はグローバルマーケティングご専門のH教授の分厚いレジュメを元にした大変興味深い講義と、DBS卒業生でもあり実業家のKさんから実際のネット通販の現状報告、それに、この革新塾でのネット活用案のプレゼンテーションをいただきました。

私も自身の夢として友禅を世界に紹介するという目標をもっていて、今まで海外へ様々なプレゼンテーションを行っています。数は少ないですが、自分の経験やそれまでに集めた海外でのヒアリングを元に、国内向けとはひと味違うユニークな企画を考えていました。
しかし、H先生の場合はさすがに海外の企業に席をおきながら長年マーケティングに携われていたノウハウや理論は私のアマチュアっぽい経験論とは全然違います。おそらく自分自身、先生の講義の20%もわかっちゃいないんだろうけど、目から鱗が落ちっぱなし。文明商品と文化商品のマーケットでの特性など、私たちが商う品物や素材をどんな風に料理するか、かなり参考になりました。なんだか目の前が明るくなった気がします。

続いて、Kさんの講義。こちらはネット通販の現状をご自身の長年のご経験を元に、貴重なお話をいただきました。またこれから我々革新塾がいかにしてインターネットを活用しながらビジネスを進めていくかの具体的なアイデアもご披露くださいました。また、塾生の方がからもアイデアをさらにふくらませ闊達な意見があいつぎ、熱気のある講義となりました。

さて講義終了後の飲み会にての話題をひとつ。
実は講義の数日前、革新塾事務局からH先生の60ページにものぼるレジュメが電子ファイルで届いたのですが、塾生それぞれが、それをどんな風に紙にプリントしたか、、、これには個性があって相当におもしろい。皆それぞれ会社の経営者だから、コピーひとつとるにしても、なにか罪悪感のようなヘンな節約観念に支配されがち。必要最低限のプリント枚数にもこだわりがあります。例えばHさんの場合、紙代節約のためA4にパワポ画面を4丁付けしたけど、字が小さすぎてそうとうに読みづらかったらしい。ある人は失敗コピーの裏側を使っていたし、またある人は老眼を理由にA41枚にパワポ1画面の高級カラー仕様。皆さんそれぞれ悩みながらプリントしたそうです。自営業ってホントに辛いですね。

伝統産業革新塾 [作品持ち寄り会]

昨夜、同志社ビジネススクールにおいて伝統産業グローバル革新塾第二回目の講義が行われました。第一回目の記念すべき初講義は広島出張にて参加できませんでした。残念!
さて、私の初参加となった今回は教授陣からの講義ではなく塾生が自社の作品や製品を持ち寄り、各々その特徴などをプレゼンテーションし互いに仕事を理解し合いましょうという内容。正直、京都に長らく住まいし伝統工芸に身を置いている私ですが、職種の違う工芸部門(京都の伝統工芸界ではおおまかに、京友禅や西陣織といった糸ヘン業種を”染織”と呼び、清水焼や京漆器などを”工芸”と呼び大別します。)から参加されている塾生の方のプレゼンテーションは「なるほど〜」の連発で、大変良い勉強になりました。

今回は、家業の初お披露目というわけで、たとえば友禅工房からは手描友禅染のお振袖の披露&即興着付けパフォーマンス(モデルのHさん、お疲れ!)や、清水焼からは工房の看板同然の大変高価な壺を見せていただいたり、型絵染めの型紙を使い丁寧に作り方や柄作りの心構えを話されたり、様々な工房の事業の芯の部分を各々塾生の皆さんが披露。分野の垣根を越え、いわば京都の本物の伝統工芸品が一同に立ち並んだわけであります。普通にみればこれだけでニュースになるほどのバリューがあるわけですが、この革新塾では、これら王道の工芸品は我々が目指す最終形態ではなく、むしろ起点としての位置づけなのです。もちろん、塾生の皆さんは伝統産業の革新をめざし、この塾に応募されたわけですから、各工房とも昨夜のプレゼン通りのオーソドックスな事業を続けているだけではありません。まずは最初の第一歩。これからどんな隠し球が出てくるのか楽しみです!これからの革新塾の活躍乞うご期待くだい。

グローバル革新塾始まる。

本日、同志社大学ビジネススクールにて、「伝統産業グローバル革新塾」が始動しました。
京友禅、西陣織、型絵染、清水焼、京扇子、京版画などの京都を代表する伝統産業品をはじめ、お米や清酒、それに料理やフラワーアレンジメントなど衣食住文化に関わりの深いものを扱う若い経営者が集い、これから一年間、同志社ビジネススクールの教授陣とともに、戦後急速な経済復興の置きみやげとして固く絡み合ってしまった「伝統産業」という金の糸を丁寧に、しかも切ることなく上手に解き、グローバル化した現代の価値観において再び紡ぎ直してみるという前代未聞の試みが行われます。これから京都の伝統産業がどのようなカタチで”グローバル化”するのか今はだれも知りません。が、2008年の京都御苑に寒梅が咲く頃、彼の地にて一定の成果が出ているはず。私自身も外部招聘講師という肩書きでこのプロジェクトに参加させていただきますが、キモチや立場はまったく塾生の皆さんと同じです。初心忘れるべからず!さてどんな取り組みなるのか本当に楽しみですね。プロジェクトの進み具合やエピソードなど、公開できる範囲でこのブログでも紹介していきますのでご注目いただければ幸いです。
参考リンク:同志社大学ビジネススクール「伝統産業グローバル革新塾」

「伝統産業グローバル革新塾」ついに始動!

kakushin01.jpg

本日、同志社大学明徳館にて「伝統産業グローバル革新塾」開塾記念シンポジウムが行われ、僭越ながら私もパネラーの一人として参加させていただいてまいりました。
会場では若い経営者の方々とお話しする機会もあり、自分ももっともっとがんばらねばと元気をいただきました。
会場においでくださった皆さま、本当にありがとうございました。